タイ ノマドに良い新設!LTRビザやエリートビザについて徹底解説

タイ ノマド 海外旅行・海外ノマド

日本人が移住したい国のひとつ、タイ。
移住するには、長期滞在できるビザが必要になります。今回はタイに長期移住したい方向けのビザ「LTRビザ」や「エリートビザ」について解説します。特定の条件を満たせばタイ国内で就労することもでき、最長10年間滞在できるビザになります。

タイ ビザ 種類

日本国籍の方でタイにビザなしで滞在できるのは、観光目的の短期滞在のみになります。
その他ついては滞在目的に応じて観光ビザ、就労ビザ、教育ビザなどを取得する必要がありますが、ビザの期間は最長90日となっています。
退職者長期滞在ビザは最長10年の滞在が可能ですが、就労や年齢に制限があります。

それ以外の条件で長期間滞在するためには長期居住者向けの「LTRビザ」または「タイランドエリートビザ」を取得する必要があります。

タイの基本情報

・国名: タイ王国
・首都: バンコク
・公用語: タイ語
・人口: 6,609万人(2022年:タイ内務省)
・民族:大多数がタイ族。その他 華人、マレー族等
・通貨: タイバーツ(THB)
・為替レート:1ドル=33.2バーツ(2023年1月現在)
・地理: タイは東南アジア半島に位置し、マレーシア、ラオス、カンボジア、ミャンマーと接しています。日本からタイまでは直行便で6〜7時間程度です。
・宗教: 仏教が国教とされており、多くの人々が仏教徒です。またイスラム教、キリスト教、ヒンドゥー教なども信仰されています。
・気候: タイは熱帯モンスーン気候です。高温多湿で1年中蒸し暑い気候で4月から5月が最も暑い時期になります。季節によって雨季と乾季があり、6〜10月の雨期には毎日1〜2時間雨が降る日が多くなります。11月〜5月が乾季になり、中でも比較的11月から1月が涼しい時期になります。
・時差:2時間

タイは美しい自然環境や文化、食べ物、歴史的遺産などが国内外から注目されており、観光客や長期滞在者にとって魅力的な国です。
生活費や物価が安い、医療水準が高い、日本との時差が少ないなど日本人にも住みやすい条件が揃っており人気の移住国の一つとなっています。

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タイ ビザ 移住に最適:LTRビザとは

LTRビザは「Long Term Residents Visa」(長期居住者ビザ)の略で、2022年9月に新設された富裕層および外国人プロフェッショナルの誘致を目的としたビザです。
この新しいビザプログラムは、経済成長を支えながら国内の支出と投資に貢献する新しい外国人居住者、技術、才能を誘致することが期待されています。
タイ政府は今後5年間で100万人の富裕層、または有能な外国人居住者を国に誘致するという目標を設定しています。
LTRビザの審査と承認はBOI(タイ投資委員会)が行います。

LTRビザの特典

LTRビザ保有者にはタイでの長期滞在をより簡単に、法令手続きをより簡素化するために以下の特典が付与されます。

・滞在期間は10年です。(初回の有効期間は5年、資格を満たせば最長5年延長可能)
ビザはマルチプルビザです。
ビザにはシングルとマルチプルビザがあります。
シングルは有効期限内に1度だけ入国できます。タイを出国するとビザは失効し新たなビザの申請が必要です。
マルチプルは有効期限内であれば何度でも入国できます。有効期限がある場合、新たなビザの申請は必要ありません。

・外国人1人に対しタイ人4人雇用義務の免除。
・タイの国際空港におけるファストトラックサービスが利用可能。
・90日レポートを1年レポートに延長および再入国許可申請が免除。
・タイ国内での就労が可能。
・高度技能を持つ専門家の個人所得税が17%。
・ワンストップサービスセンターにおける入国手続および労働許可証の円滑な手続きサービスを受けることができる。

タイ ビザ(LTRビザ)の種類と申請資格について

LTRビザには4種類のカテゴリーがあります。LTRビザ保有者の家族も同じビザを取得することができます。

世界の富裕層

<対象者>

100万米ドル以上の資産を持つ富裕層

<資産状況&投資>

・100万米ドル以上の資産があること
・過去2年間における年間個人所得が8万米ドルあること
・50万米ドル以上のタイ国債、海外直接投資、またはタイの不動産投資のいずれかに投資 していること

<健康保険>
・5万米ドル以上の医療保険、タイ国内における治療費を保障する社会保険 、または10万米 ドル以上の銀行預金があること

申請資格を得るには、申請者は上記の要件をすべて満たさなければなりません。

富裕層退職者

<対象者>

50歳以上の定年退職者で年金受給者または安定した収入がある方

<資産状況&投資>
・申請時において年間個人所得が8万米ドル以上あること
・年間個人所得が4万米ドル以上8万米ドル未満の場合、25万米ドル以上のタイ国債、海外直接投資、またはタイの不動産投資のいずれかに投資していること

<健康保険>
5万米ドル以上の医療保険、タイ国内における治療費を保障する社会保険 、または10万米ドル以上の銀行預金があること。

富裕層退職者とは年金、家賃、キャピタルゲイン、配当などの不労所得です。
給与所得は申請の対象となる収入とは見なされません。

タイを拠点とするリモートワーク専門家

<対象者>

海外の有力企業で働くリモートワーカー

<個人所得>
・過去2年間における年間個人所得が8万米ドル以上
・過去2年間における年間個人所得が4万米ドル以上8万米ドル未満の場合、修士号以上の学歴保持者、知的財産権の保持者、またはシリーズAの資金調達を受けていること
<現在の雇用主>
・上場会社、または創業3年以上で 過去3年間の合計収入が1億5千万米ドル以上であること
<経験>
・過去10年間で現職の関連分野で5 年以上の実務経験があること

<健康保険>
・5万米ドル以上の医療保険、タイ国内における治療費を保障する社会保険、または10万米ドル以上の銀行預金があること

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高度技能を持つ専門家

<対象者>

タイ国内の企業、高等教育機関、研究機関、特定分野訓練機関またはタイ政府機関に勤務する対象業種の専門家

<個人所得>
・過去2年間における年間個人所得が8万米ドル以上
・過去2年間における年間個人所得または退職前の年間個人所得が4万米ドル以上8万米ドル未満の場合、科学技術分野における修士号以上の学歴保持者、またはタイにおける担当業務関連の専門家であること。
・タイ政府機関での就労者は個人所得要件を免除されます。

<雇用主>
・対象業種( ※1)に限る
・高等教育機関、研究機関、特定分野訓練機関、タイ政府機関

<経験>
・対象業種における5年以上の実務経験があること
・対象業種において博士号以上の学歴保持者 、またはタイ政府機関に就労する申請者は免除されます。

※1 対象業種
・次世代自動車産業
・スマートエレクトロニクス
・富裕層向け観光産業
・農業及びバイオテクノロジー
・運輸・物流産業
・オートメーション・ロボット産業
・航空産業
・バイオ燃料・生化学産業
・デジタル産業
・医療産業
・防衛産業
・石油化学、化学産業
・インターナショナルビジネス センター (IBC)
・廃棄物からのエネルギー生産、水資源管理など循環経済を直接的かつ大幅に促進する産業
・人材育成、対象業界の研究開発
・特別な専門知識を必要とするその他の業種
・国家競争力強化政策委員会で承認された20年間の国家戦略計画に基づいたその他の対象産業

<健康保険>
・5万米ドル以上の医療保険、タイ国内における治療費を保障する社会保険 、または10万米ドル以上の銀行預金があること

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LTRビザ保有者の配偶者および扶養家族

LTRビザ保有者の配偶者および20歳未満の子供も、LTRビザを取得することが可能です。
LTRビザ保有者1名につき扶養家族は4名までです。

・5万米ドル以上の医療保険、タイ国内における治療費を保障する社会保険 、または2万5千米ドル以上の銀行預金があること
・法定扶養親族(配偶者と子供)である必要があります。(タイの法律では同性婚やパートナーシップが認められていません。)

タイビザ(LTRビザ)の申請・発行

1. LTR ビザの資格承認およびサポート書類の申請書をオンラインで 登録して提出します。
必要書類はパスポート、写真、期間中有効な健康保険の他、カテゴリーによって投資証明書、個人所得税申告書、今年の収入を示す財務証明、履歴書、資格の証明書が必要になります。
必要書類はカテゴリーによって異なるのでBOI(タイ投資委員会)のホームページをご確認ください。

2.全ての書類受理後申請書は登録され、資格承認のために関連機関(入国管理局、タイ投資委員会、領事局など)に送付されます。
資格認定結果は 20 営業日以内に申請者に通知されます 。
追加の書類が要求された場合、処理にさらに時間がかかる場合があります。

3. 承認されると、事前承認プロセスのために追加の情報と書類を提出するよう通知されます。これには 約1〜3営業日かかります 。
追加の書類が要求された場合、処理時間はさらにかかる可能性があります。
事前承認リクエストが承認されると、申請者は資格承認レターの通知を受け取り、在外タイ王国大使館/タイ王国総領事館またはワンストップサービスでLTRビザ発行の予約をすることができます。
ビザおよび労働許可センター(バンコク)の場合は、発行日から60日以内に申請する必要があります。

タイでLTRビザを取得する場合、10年ビザの手数料は1人当たり50,000バーツです。
海外のタイ王国大使館/タイ王国総領事館でLTRビザを取得する場合、または電子ビザを取得する場合、料金は異なる場合があり10年間で1人当たり50,000バーツよりもかなり高額になります。(手数料は各国の為替レートによっても異なります。)

4. タイの企業で働くLTRビザ保有者は、LTRビザを受け取った後またはタイの企業での雇用が始まる前に就労許可を申請する必要があります。
LTR ビザの発行後、LTR ビザ保有者はLTRビザ申請システムを通じてタイでの雇用のための労働許可証を申請する必要があります。
このプロセスには 3〜 5 営業日かかります。また 追加の書類が要求された場合、処理時間はさらにかかる可能性があります。

労働許可証の申請が承認されると、LTR ビザ保有者はバンコクのチャムチュリスクエアビルにあるビザおよび労働許可証のワンストップサービスセンターにある雇用省で労働許可証を受け取る予約をすることができます。
労働許可証を維持するための手数料は年間3,000 バーツです。

タイ ノマド ビザとして人気のタイランドエリートビザ

タイ ビザタイ国政府観光庁(TAT)の株主である国営企業が運営するタイ・エリートは、2003年から続く優れた会員制プログラムです。世界中の駐在員から支持されるその会員制コミュニティは、優れたタイのライフスタイルを提供することで継続的に拡大し、繁栄してきています。世界初の国の会員制クラブであるタイのエリートVISAリワード・クラブは、移住、ライフスタイル、ビジネスなどの分野で特別な特典を提供しています。2023年9月15日より内容が改訂されます。

タイエリートビザプログラム

タイエリートビザ・プログラムは、特権入国ビザの発給を通じて、富裕層や高収入の外国人にタイを宣伝することを目的として、長期のマルチプル入国ビザを取得し、最長20年間タイに居住する許可を得るチャンスを提供するものです。このプログラムは、デジタルノマドのようにビザを取得するのが面倒な人や、常に変わる新しく複雑な規制にストレスを感じたくない退職者、投資家に最適です。要はお金でビザを買うことが出来ます。

タイ・エリート会員の特典

タイ・エリート・メンバーは、他のビザ・カテゴリーのように90日ごとの出国やビザ・ランが免除され、タイに長期滞在することができます。
エリート・パーソナル・アシスタントによる出入国時の連絡やサポートなど、エリート・メンバーだけの特典があります。
タイ入国管理局が要求する90日目の申告の際、タイエリートビザ保持者はタイ・エリート・スタッフの代理を務めます。
タイに入国する際、タイエリートビザの所有者はパスポートコントロールと入国審査が早くなります。

タイエリートビザを持つと空港無料送迎、ゴルフ、スパ、年1回の健康診断などの特典に加え、さまざまな小売店、ホテル、リゾート、レストランを利用することが出来ます。

タイ ビザ(タイ・エリートビザ)を取得する条件

タイエリートビザの申請者は以下の条件を満たし、維持する必要があります

  • 外国のパスポートを保持者
  • タイ入国管理法に従い、タイに滞在する許可を得ていること。
  • タイ以外の国で禁固刑を受けた犯罪歴がないこと。
  • 破産宣告を受けていないこと
  • 心神喪失、無能力、準無能力の宣告を受けていないこと。

タイ・エリートビザの費用

タイ・エリートビザの費用はメンバーシップ・プログラムによって決まります。タイ・エリート・ビザには様々なタイ・エリート会員オプションがあります。

RESERVE DIAMOND PLATINUM GOLD
料金 5,000,000THB 2,500,000THB 1,500,000THB 900,000THB
期間 20年以上 15年間 10年間 5年間
特典ポイント 120ポイント/年 55/年 35/年 20ポイント/年

タイ ビザについてのまとめ

タイのLTRビザは、富裕層や高度なスキルを持つ専門職など申請のハードルは高いですが、職業や年齢に限らず、幅広いバックグラウンドの人々が異なる文化や環境を楽しむことができ、自身の人生を豊かにするチャンスを得ることができます。また家族とともに長期間滞在できる点は大きな魅力なのではないでしょうか。

タイのビザ、エリートビザの大きな価格改訂がありましたが、LTRビザについても条件が変更になる可能性がありますので、最新の情報はタイの公式政府ウェブサイト、BOI(タイ投資委員会)、タイの大使館・領事館などで確認してください。デジタルノマドビザ タイ以外にもマレーシア ビザなどの様々なアジアのビザを紹介しているページもあるのでチェックしてみてくださいね!

りもーとノマ道編集部
この記事を書いた人
ノマド師匠

海外・国内ノマド歴5年。IT国家に来てから日系上場企業で経理・財務の会社員として5年築いてきたキャリアを完全に断ち、デジタルマーケティングの世界へ。日本やエストニア、マルタの会社でコンテンツマネージャーとして完全リモートで仕事をしながら世界を周り、全く知らなかったデジタルノマドという働き方を経験して新しく見えてきた世界、この快適さを伝えるべく「りもーとノマ道」ウェブサイトを開設。

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